まんぼう日記

takataka's diary

「パターンを認識する人間的なコンピューティング」て…

(cf. 旧「まんぼう日記」を発掘 - まんぼう日記 )

 

認知心理・記憶研究会。 今日はたかたかがいくつか神経生理学の論文を紹介。 メインは10月18日の日記( ネコの視覚の再現ビデオ - まんぼう日記 )に書いた記憶に関するものと、10月19日の日記( 続 猫の視覚の再現ビデオ - まんぼう日記 )に書いた視覚に関するもの。 少しは下調べしとくつもりやったけど、忙しうて何もでけへんかった。 おかげでめちゃくちゃな紹介になってしもた。 反省。

 

10月26日の日記( きょうは原子力の日だ - まんぼう日記 )に書いた論文のことが Wired News の記事になっている (パターンを認識する人間的なコンピューティング(リンク切れ))。 読んどるうちに、あまりの記事のひどさに怒りを覚える。 確かに新規性のある研究やし今後大いに議論を発展させる余地のあるもんやと思うけど、この論文そのものを「パターンを認識する人間的な」なんて形容するセンスにはあきれてしまう。 というか、前の「画期的な音声認識うんぬん」というんもそうやったけど、完全に「ビジネス用の売り文句」並べただけでっせ。 えげつないわあ。 現在の科学技術の実態、最先端のホットな話題を紹介するとかいうような真摯な姿勢がみじんも感じられへん。 「データ行列を、全ての成分が正の値に限定された二つの行列の積に分解する手法を提案。 そのための学習則を示す。 この方法では、PCAやVQといった従来手法と異なり、データの部分的な特徴(たとえば顔画像では目や鼻など)をとらえることができる。 行列の値を正に限定することの背景には、ニューロンのやりとりする信号は発火頻度という負の値をとりえない量であると考えられていること、およびシナプスの伝達効率は決して符号を変えないという性質がある。」 という話やのに。 まあ商業ベースのもんに怒ってもしゃあないのかな。 でもちょっとなあ。 他の分野のやつも、その筋の研究者が読んだらやっぱりこういうふうに感じるようなんばっかりなんやろうか。