まんぼう日記

takataka's diary

今日の認知心理・記憶研究会のテーマは「顔」

(cf. 旧「まんぼう日記」を発掘 - まんぼう日記 )

 

今日の認知心理・記憶研究会のテーマは「顔」。

``Effects of sexual dimorphism on facial attractiveness,''
D. I. Perrett et al,
NATURE, vol.394, 27 August, 1998.

という論文の紹介と、それに関連する研究の紹介。 ↑の論文の内容を簡単にいうと、

男性・女性の顔のデータを集めてそれぞれの平均の顔画像を作り、 これを「女らしい」<-->「男らしい」というように(一つのパラメータで) 変形できるようにした。 被験者には、この画像を自由に調節して最も魅力的に感じる顔を選択してもらった。 実験の結果、男性・女性ともに、平均よりも女らしい顔の方が魅力的と感じられていることがわかった。

といったところ。 顔の認知に関する従来の研究では、被験者に提示する顔についての実験条件が非常にあいまいだったところを、工学的なアプローチで明確なものにした、というのが売りかな。 議論してて印象的やったんは、たかたかみたいな工学の人間は「どないして顔の実験データ作ったんか」ちうんがとっても気になったのに対して、心理学を学ぶ人たちはあんまりその辺が気にならんらしい、ということ。 とらえ方がちゃうなあ、という感じを強く抱きました。

 

そうそう、研究会の後で食事に行ったんやけど、その時に面白いことを耳にしました。 建築現場なんかで、よう金属パイプでできた足場が組んであんのを目にしますが、あれのことを業界では「イントレ」言うらしいんです。 どうも、「intorelance → イントレランス → イントレ」らしいんですが、足場を intorelance なんて呼ぶとはなんとブラックな、と言おうとしてふと思い付きました。 ひょっとしたら、「耐荷重 200kg」とかいうんを英語で書くときに intorelance ちう単語を使うてるんやないか、んでそれを見た日本人が「そうか、この足場のことをイントレランスと呼ぶんか」と勘違いしたんやないか、と。 数字といっしょにスペードとかダイヤとかついたあのカードのことを誤ってトランプと呼ぶんが定着してしもたんと同類の間違いかも。 要調査。 情報求む。