まんぼう日記

takataka's diary

未来技術予測年表

(cf. 旧「まんぼう日記」を発掘 - まんぼう日記 )

 

起きたら夕日が見える。 生活時間を元にもどすぞ作戦失敗。ああ。 おれはヨーロッパにおるんか? メールのやりとりなんか時差10時間やもの。 いや、ほんと申し訳ない。

 

自宅で面白いものを発掘しました。 昔、雑誌「Newton」の別冊に「未来技術予測年表」とかなんとかいうものが掲載されていました。 様々な分野の学者らに将来実現が期待される技術がいつ出現・普及するかを尋ねるアンケートをとり、結果をまとめた代物です。 で、発掘したのは、たかたかがそれを書き写したメモ。 たしか高校生の頃(1988年前後)のもんです(アホな高校生活を送っとるなあ、おれ)。 さて10年ほどたってどうなっているか、一部紹介しましょう。

 

1993年 〔情報・電子・ソフト〕書換え可能な大容量光ディスクメモリーが普及する

「大容量」「普及」の定義次第では何とでも言える。 ずるいぞ、予言者のセリフみたいや。 まあ、MO等のことを考えれば、当たってるか。

 

1994年 〔情報・電子・ソフト〕ノートのように持ち運びができる超薄型カラーテレビが実用化する。

 これもおおよそ当たってるかな。数年遅れてるけど。 5年先の予測なんて当たって当然か。

 

1995年 〔情報・電子・ソフト〕手書き文字認識技術が完成する。

きっぱり「完成」ちゅうとこがすごい。 パターン認識の教科書で「文字認識技術は完成したと」と書いてあるのを見かけたこともあるけど。 清書原稿やったら現行のPC&スキャナ&安いソフトでも99%位の認識率は出せるやろうけど、それでも400字×100枚なら400箇所の間違いを人手で修正せなならんからねえ。 まあ「文字」認識技術が完成していたとしてもまだまだ人間のかわりにはならんでしょう。

 

1995年 〔情報・電子・ソフト〕冗談や連想的発言のやりとりができる家庭用コンピュータゲーム機が開発される。

 うーむ。

1996年 〔情報・電子・ソフト〕符号、図形、画像、文書を含めたデータの通信情報処理に関する標準化が行われ、異機種のコンピュータ末端、オフィスオートメーション機器間で自由に通信が行えるようになる。

HTTP(HyperText Transfer Protocol)の制定、WWWの普及を考えれば、ぴったしカンカン。 これを記述した人もアンケートに答えた人も現在の状況を予測してたとは思えんけど。 当時のたかたかはこれにどんなインパクトがあるのかさっぱりわからず、印象に残らなかったですね。

 

1996年 〔情報・電子・ソフト〕音声認識ワードプロセッサーが多用されるようになる。 

 キーボードに慣れてたらそんなめんどくさいもん使わへんよなあ。 文字認識も音声認識も、後ろにある程度知能化されたコンピュータが存在せんとあんまり役に立たんのやないか。

 

1996年 〔情報・電子・ソフト〕舞踊・スポーツ・囲碁・将棋等は、エキスパートシステムを用い指導を受けるシステムが普及する。

 エキスパートシステムかあ。 10年前の状況を背景にすると、こういう予測がでてくるんやな。 これ今聞いたらどんな回答が得られるんやろう。

 

1997年 〔保健・医療〕胃、心臓、肝臓などの臓器移植が現在のアメリカ並に容易に行われるようになる。

 ともかくスタートはしました。 当分容易に行われるようになるとは思えないけれど。

 

1997年 〔保健・医療〕エイズの治療法が確立される。 

 

 1997年 〔情報・電子・ソフト〕特定分野の外国資料(英語)を日本文に翻訳できる自動翻訳機がオフィスに普及する。

ソフトはいろいろ出回ってるけど、業務で使えるようなもんてまだ開発されてないんやないか。

 

1997年 〔情報・電子・ソフト〕推論・学習を得意とするマイクロコンピュータが開発される。

 うーむ。大外れ。

 

1998年 〔情報・電子・ソフト〕1チップあたり100メガビットメモリー級以上の超LSIが実用化される。

えーと 128M bit = 16MB やから、16チップで 256MB 。そんなもんかな。

 

分野が偏ってるのはたかたかの趣味です。 他にも〔ライフサイエンス〕とか〔物質・材料・加工〕とかいろいろあるけど、全部掲載するわけにもいかへんし。 しかし、こういう調査がその時点の状勢にいかに大きな影響を受けるか、ようわかる。 当時は第5世代コンピュータプロジェクトまっさかりの頃やもんな。 移動体通信の話なんて、これっぽっちも出てきません。

 

話はかわって臓器提供意志表示カードについて。 しばらく前から近所のローソンにカードがおいてありました。 いつ見ても全然減っている様子がなかったんですが、昨日見たらいきなり残りわずかになってました。 ここ数日で二三十枚一気にはけたようです。 今回の報道の仕方には多くの問題点があるとは思いますが、人びとに関心をもたせる良い機会にはなったようです。 このことだけでも、今回の提供者および御家族の方の決断はすばらしい成果をもたらしたと言えるでしょう。