まんぼう日記

takataka's diary

「どんな研究してるんですか」に対するお返事(その二)

(cf. 旧「まんぼう日記」を発掘 - まんぼう日記 )

 

昼前に起きて、心理の研究室にお邪魔する。 今学期最初の研究会でやることについて打ち合せたり、 情報処理二種の試験を受けるという体育の学生を相手にC言語の講習(配列・文字列・ポインタについて)をしたりして午後を過ごす。

 

だいぶん間があいてしまいましたが、前回( ふ、俺ってなんて罪な男なんやろう - まんぼう日記 )の続きを書きましょう。

 

「どんな研究してるんですか」に対するお返事(その二)

 

この間は、「人間の脳がどんな仕組みになってんのか知りたい、人間みたいに賢くてすごいコンピュータを作りたい」 なんてエラソウなこと言いましたが、実際に僕がやってることを説明すると、きっと 「なんや全然ちゃうやないか」と怒られるに違いありません… まあとにかく、前回よりもう少し具体的な話をしましょう。

 

僕のやっていることをひとことで言い表すと、「ニューラルネットワークの理論と応用」の研究や、ということになります。 脳に関心があるとは言っても、人間や他の動物を相手に実験をしているわけやのうて、紙とペンでひたすら数式いじくりまわしてみたり、コンピュータを使ってガリガリ計算してみたり、ということをしています。

 

脳の仕組みはようわかってないと言いましたが、実は「きっとこれが脳の働きのもとになってる部品みたいなもんやろう」というものは知られています。 それは、神経細胞またはニューロンと呼ばれるものです。 脳はものすごい数(100億位)のニューロン(とその他の細胞)からできていて、ニューロン同士は互いにつながりあって電気信号を受けとったり送ったりしています。 このニューロンたちの信号のやりとりが、脳のいろいろな働きを生み出している、と考えられているのです。

 

さらに、脳は(というか人間などの動物は)賢いふるまいをしてるんやけども、 一つ一つのニューロンはごく単純なことしかしてない、ものすごくたくさん集まっていっせいに働いてるから、全体として賢く見えるんや、と考えられています。 実際に生物のニューロンを調べてみると、やってることは結構単純なようで、簡単な数式でそれを表すことができます。

 

でもそうすると、「なんで単純なニューロンを寄せ集めてこんなにいろんなことがでけるんやろう」という疑問がわいてくるんですね。 そこで、ニューロンの動作を数式で表したものを組み合わせてどんな計算ができるか、どんなことに使えるかを考えてみよう、という話が出てきます。 これが、「ニューラルネットワークの理論と応用」の研究です。

つづく…かも

 

僕のやっている研究を大まかに説明すると、こんな感じです。 感想など聞かせてもらえたら嬉しいです。 それから、わからんことあったらどしどし質問して下さい。

 

ほな、また。