まんぼう日記

takataka's diary

光が競輪選手に追い越される!?

(cf. 旧「まんぼう日記」を発掘 - まんぼう日記 )

 

散髪を終えて店を出たら大雪。たまげた。こりゃあ積もるかもしれん。

 

新聞に、「光が競輪選手に追い越される!?」という見出しの記事がでてました。ハーバード大の研究グループが、0K近くまで冷却・凝縮したナトリウム気体中にパルス光を入射することによって光速度を秒速17m(時速約61km)まで落とすことに成功したという内容。18日発行の``Nature''に出てるそうです。それはええんやけど、面白かったのはその記事の最後の部分。

 

競輪選手がゴールするときのスピードは「時速六十-七十キロ」(日本自転車振興会)といい、…、訓練を積めば自転車でも追い越せるスピ-ドだ。

 

どれくらい遅くすることができたのか、どれくらいすごいことなのか、を身近に感じてもらおうと配慮してこう書いたんやろうけど、ちょっとやりすぎでは…。「『すばる』の解像力は、富士山頂におかれた二つの野球ボ-ルを東京から見分けられる位です」といわれたら、なんとなく「おおすごいなあ、それやったら宇宙のことがいろいろわかるかもしれんねえ」と感心できるけど、「訓練を積めば自転車でも追い越せるスピ-ドだ」と言われても、ねえ。「よっしゃ、いっちょ鍛えるか」という話でもないし。この記事書くためにわざわざ自転車振興会に取材したのかなあ。あ、これスポ-ツ紙やないですよ。せめて、これでどんな新しい知見が得られそうなのか、どんな応用が切り開けそうなのか、ちょこっと書いて欲しかったな。