まんぼう日記

takataka's diary

今年は研究室で年を越すはめにならずにすみそうです

(2014年12月28日に転載: 旧「まんぼう日記」を発掘 - まんぼう日記 )

 

森岡浩之「星界の紋章 I,II,III」(ハヤカワ文庫)読了

 

作者のねらい通り、気楽に読めるスペースオペラとして十分楽しませてもらいました。うわさに聞いてたアーヴ語(作中に登場するアーヴ -遺伝子改造により宇宙空間に適応した人類の子孫、星間帝国を築いて惑星国家を支配している- の言語)のルビも全然気にならんし、むしろ雰囲気を伝えるための小道具としてなくてはならんもんやと感じました。

 

II巻で明らかになるアーヴの起源にはおもわずニヤリとさせられることうけあい。たかたかは、アーヴの祖先となった人たちは他の人間と区別するために髪の色を青にされたっちゅうのは表の理由で、ほんまは彼らを造った技術者の趣味やったんやないかと勘ぐってたりします (^^;。まさかアーヴを造ったのが××人で、アーヴ語の起源が××言葉やなんてねえ。でも、III巻に「これがどうしたらアーヴ語になるんだ。納得がいか~ん」という人のための付録がついてるんやけど、それ見てもやっぱり「納得がいか~ん」、しくしく。自分の言語学的素養(?)のなさを嘆くしかないですね。

 

この本読んでると、自分はやっぱりハードSFな人間なんやと自覚させられました。あー、平面宇宙航法(一種のワープ)の話とか、アーヴの起源のあたりの話とか、もっと理論的・技術的につっこんだ記述が欲しくなる。ホーガン(ただし昔の(^^))にこの設定で書かせたい!と思いました。

 

さてさて、1998年ももう終わりです。今年はつらい年やった。でも、まあ、そのかわり幸せになった人もきっとどっかにおるやろうから、よしとしましょう。そないとでも思わんとやってられまへんわ、ほんまに、ねえ (^^; 去年の末は研究室で年を越して、PCの前で今年のはじめを迎えました。おかげで惨々なことになったさかい、今年はせめて「ゆく年くる年」くらいは家でゆっくり見よう思います。

 

それではみなさま、良いお年を。(^_^)/~